新春に寄せて

公益社団法人神奈川県看護協会 ビジョン2033がスタートします

 皆様、新年あけましておめでとうございます。
 平素より、神奈川県看護協会の事業運営に、ご支援、ご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症は第7波でピークを迎えた後、Withコロナ下での社会生活の制限が徐々に解除されてきました。しかしながら、オミクロン変異株(BA5株)に置き換わる中で新規感染者数が下げ止まり、高齢者、基礎疾患の患者の一定数は重症化するなど、今後のワクチン接種状況や海外からの観光客の増加などの動向をみながら、第8波の徴候を注視していく必要があります。
 私たち看護職も、看護師不足の大変厳しい職場環境の中、新型コロナウイルス感染症に加えて、頻繁に発生する災害などへの危機管理体制をそれぞれの施設ごとに整備していかなければなりません。
 看護協会としても、県内施設の相互支援体制について検討して参ります。

10年後の神奈川県看護協会のあるべき姿を見据えて

 県内人口は、2022年に923万人となり、65歳以上の高齢者は25%を占めています。少子超高齢多死社会が加速する中で、保健・医療・福祉体制の再構築が急がれています。変革期となるこれからの10年、神奈川の看護、そして看護職はどうあるべきかを考え、神奈川の看護を支えるための看護協会の在り方として、10年後を目指した将来ビジョンを取りまとめるに至りました。その基軸には、これまで以上に看護職に寄り添え支える、開かれた看護協会を目指したいとの想いから、看護職のニーズに最大限応えられる事業展開に挑戦していきます。
 そのためにも、看護職や県民が神奈川県看護協会に何を求めているのかを知り、それに応える双方向で、きめ細やかなコミュニケーションを通して、会員をはじめ個々の看護職や医療、福祉などの関係団体と連携を深めて参ります。

 今年の神奈川県看護協会は、理念である三つの精神(こころ)、生命いのち自律じりつ情熱じょうねつの基に、ビジョン2033をスタートさせていきます。
 まず、組織基盤強化策として、組織改編に取り掛かり、事務局内の組織体制を抜本的に見直します。それによって、看護職を支援すると同時に県民に対しても、利用者目線の組織体制の再構築を行って参ります。
 引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

公益社団法人神奈川県看護協会
会長 長野 広敬