重点事業
2025年度重点事業
2040年に向けて、少子高齢化が進む中、医療や介護のニーズが一層高まる一方で、働く人材の確保が大きな課題となっています。このような状況に対応するためには、地域包括ケアシステムと連携し、地域住民の健康維持を支援することが重要です。健康寿命を延ばすことで、医療・介護の負担を軽減し、限られた人材でも質の高いケアを提供できる環境を整えることにつながります。また、変化する社会のニーズに応え、持続的に質の高い看護を提供するためには、看護職が生涯にわたって学び続けることが不可欠です。さらに、地震や自然災害などの危機的状況に備え、必要な知識や技術を習得することも重要な課題となります。
しかし、看護職の働く環境の改善は不可欠である一方で、地域や病院、施設ごとに状況が異なり、看護職が直面する課題は一様ではありません。そのため、それぞれの現場での課題や取り組みを的確に把握し、適切に対応することが求められます。
こうした課題を踏まえ、看護の質の向上と働きやすい環境の整備に取り組んでまいります。
2025年度は次の事業に重点的に取り組みます。
しかし、看護職の働く環境の改善は不可欠である一方で、地域や病院、施設ごとに状況が異なり、看護職が直面する課題は一様ではありません。そのため、それぞれの現場での課題や取り組みを的確に把握し、適切に対応することが求められます。
こうした課題を踏まえ、看護の質の向上と働きやすい環境の整備に取り組んでまいります。
2025年度は次の事業に重点的に取り組みます。
働く看護職を増やすためにナースセンターの活動を強化する
- ナースセンターの広報活動を強化し、SNSやイベントを通して業務内容を周知する
- 看護現場の支援体制強化のために看護補助者就業支援に力を入れる
- 病院や施設から、より具体的な求人情報を把握し情報提供する
- 求職者の相談に丁寧に応じ、施設見学等を実施しマッチングを推進する
- 病院や施設から、より具体的な求人情報を把握し情報提供する
健康普及活動等を通して、県民に対し健康維持の活動を推進する
- 「まちの保健室」を地域や世代の健康課題に応じた内容で定期的に開催する
- 看護職だけでなく、多職種と連携して、健康支援活動を包括的に展開する
看護の質向上を目指して、看護職の生涯学習を支援する
- 看護職、看護補助者等に対して多様な研修や、他職種との合同研修を実施する
- 訪問看護ステーション、中小医療機関等に対して管理職の育成教育を推進する
- 中小医療機関等で働く看護職が学び続けることのできる研修の機会を提供する
- 魅力ある研修を企画、実施することで、生涯学習を支援する
災害に備えた防災対策や感染予防などの啓発活動を行う
- 災害支援ナースの育成を行うとともに、災害看護教育の支援を行う
- 行政との連携を推進し、医療救護訓練や情報伝達訓練に積極的に参加し、防災啓蒙活動に努める
- 感染管理認定看護師のネットワーク化を進め、感染予防、感染拡大予防の対応力の強化を図る
看護職の現場における実態を把握し、改善へ向けて看護現場の課題を行政等に働きかける
- 病院等看護の関係施設から現場の状況や働く環境、課題を把握する
- データに基づき、看護の課題を可視化し、改善策を行政に要望する
ビジョン2033の改定について
「ビジョン2033」は、神奈川県看護協会将来構想策定委員会報告書(2022年)をもとに、10年後をめざした神奈川県看護協会の活動内容を具体化するため、2022年10月に策定したものです。しかしその後、策定時には想定していなかった協会の財政問題が顕在化してきたため、財政再建を図りながら、協会活動を継続していくため、「ビジョン2033」を見直しせざるを得ない状況となりました。
一方で、当初の「ビジョン2033」で掲げた価値観や長期的な目標は、依然として重要です。
そこで、今回の改定に当たっては、ゴールを変更するのではなく、長期的な目標を達成していくために必要な業務を厳選した上で、より効果的・効率的な業務執行方法を模索していくという観点で、「今後の活動内容」を見直しています。
公益社団法人神奈川県看護協会ビジョン2033~10年後のめざす姿~
公益社団法人神奈川県看護協会将来構想策定委員会の報告書を受け、『ビジョン2033~10年後のめざす姿~』を作成しました。
「地域・学び・人を看護がつなぐ、元気な看護職がかながわの健康を守ります」が実現できるように行動してまいります。
ご覧いただいた皆様から以下のようなご意見をいただきました。
- Aさん
少子高齢化で今後は看護職の定着と離職防止、定年後の就業継続が看護職確保には重要となります。働く場が病院だけではないという視野が広がるような取り組みや一歩踏み出す勇気が出る取り組み、手厚いメンタルケアを受けられる取り組み、看護学生から働く看護職まで情報が届き、活用されるような仕組み作り等があるとよいと思います。 - Bさん
障害児施設や乳児院等看護職が1人だけの職場もあるので、P3の関連する図の中に記載して欲しいです。
⇒このことにつきましては、P3の図の中に記載しました。 - Cさん
訪問看護ステーション等多くは、非常勤の勤務となっています。このことは看護職の働く労働条件を考えると決して良いとは思えません。訪問看護ステージョンの非常勤職員についても労働環境を整えて欲しいです。 - Dさん
看護師の資格が中卒でも取れる仕組みそのものがよくないと思います。高校卒業を義務付けしたものにするには、法の改正が必要だが、そうしないと看護職の地位や処遇も上がらないと思います。根本的な問題に対応していって欲しいです。
頂いたご意見は、今後の活動の参考にしながら検討してまいります。
今後ともご意見、ご質問があればいつでもご連絡をお待ちしております。
ご意見はこちらに
公益社団法人神奈川県看護協会
会長 長野 広敬
公益社団法人神奈川県看護協会将来構想策定委員会報告書について
将来構想策定委員会報告書の提出について
将来構想策定委員会での約2年間の議論を経て、委員会による報告書がまとめられ、このたび令和4年5月13日に、委員長 石原美和 氏(公立大学法人神奈川県立保健福祉大学 実践教育センター長、保健福祉学部教授)より、会長 長野広敬へ報告書が提出されました。

