重点事業
2026年度重点事業
2040年に向けて、少子高齢化が進む中、医療や介護のニーズが一層高まる一方で、働く人材の確保が大きな課題となっています。このような状況に対応するためには、地域包括ケアシステムと連携し、地域住民の健康維持を支援することが重要です。健康寿命を延ばすことで、医療・介護の負担を軽減し、限られた人材でも質の高いケアを提供できる環境を整えることにつながります。また、変化する社会のニーズに応え、持続的に質の高い看護を提供するためには、看護職が生涯にわたって学び続けることが不可欠です。さらに、地震や自然災害などの危機的状況に備え、必要な知識や技術を習得することも重要な課題となります。
しかし、看護の働く環境の改善は不可欠である一方で、地域や病院、施設ごとに状況が異なり、看護職が直面する課題は一様ではありません。そのため、それぞれの現場での課題や取り組みを的確に把握し、適切に対応することが求められます。
こうした背景を踏まえ、本協会は日本看護協会の重点政策を基盤とし、神奈川独自の課題を反映した2026年度事業を策定いたしました。よりよい看護の未来の実現に向けて確実に取り組みを進めてまいります。
看護職一人ひとりのウェルビーイングの向上
- 多様で柔軟な働き方の推進
- 看護職のディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現に向けた労働環境の整備
- 看護職の魅力の発信
- ハラスメント対策の推進
持続可能な看護提供体制の構築
- 看護職の確保に向けた取り組みの強化
- 看護DXの推進等による業務効率化と負担軽減
- 他団体・多職種連携による切れ目のない医療提供体制の構築
質の高い看護実践のための教育制度改革の実現
- 看護基礎教育4年制化の実態把握
- 特定行為研修の継続教育での普及
- 認定看護管理者教育制度改変の普及
- 准看護師への支援
より高い自律性を持った専門職としての活躍
- 看護職全体に対する看護マネジメント力強化
- 看護管理者の役割発揮の拡大と推進
- 専門分野の看護師の養成推進
- 看護職の資質向上支援教育の充実
地域における看護の拠点の確保
- 地域全体で人々の健康と療養を支える仕組みづくり
- 地域の看護職のつながり強化、切れ目のない看護の提供
- 専門性の高い看護職による他施設支援の推進
- 訪問看護ステーションの機能の充実
ビジョン2033の改定について
「ビジョン2033」は、神奈川県看護協会将来構想策定委員会報告書(2022年)をもとに、10年後をめざした神奈川県看護協会の活動内容を具体化するため、2022年10月に策定したものです。しかしその後、策定時には想定していなかった協会の財政問題が顕在化してきたため、財政再建を図りながら、協会活動を継続していくため、「ビジョン2033」を見直しせざるを得ない状況となりました。
一方で、当初の「ビジョン2033」で掲げた価値観や長期的な目標は、依然として重要です。
そこで、今回の改定に当たっては、ゴールを変更するのではなく、長期的な目標を達成していくために必要な業務を厳選した上で、より効果的・効率的な業務執行方法を模索していくという観点で、「今後の活動内容」を見直しています。
公益社団法人神奈川県看護協会ビジョン2033~10年後のめざす姿~
公益社団法人神奈川県看護協会将来構想策定委員会の報告書を受け、『ビジョン2033~10年後のめざす姿~』を作成しました。
「地域・学び・人を看護がつなぐ、元気な看護職がかながわの健康を守ります」が実現できるように行動してまいります。
ご覧いただいた皆様から以下のようなご意見をいただきました。
- Aさん
少子高齢化で今後は看護職の定着と離職防止、定年後の就業継続が看護職確保には重要となります。働く場が病院だけではないという視野が広がるような取り組みや一歩踏み出す勇気が出る取り組み、手厚いメンタルケアを受けられる取り組み、看護学生から働く看護職まで情報が届き、活用されるような仕組み作り等があるとよいと思います。 - Bさん
障害児施設や乳児院等看護職が1人だけの職場もあるので、P3の関連する図の中に記載して欲しいです。
⇒このことにつきましては、P3の図の中に記載しました。 - Cさん
訪問看護ステーション等多くは、非常勤の勤務となっています。このことは看護職の働く労働条件を考えると決して良いとは思えません。訪問看護ステージョンの非常勤職員についても労働環境を整えて欲しいです。 - Dさん
看護師の資格が中卒でも取れる仕組みそのものがよくないと思います。高校卒業を義務付けしたものにするには、法の改正が必要だが、そうしないと看護職の地位や処遇も上がらないと思います。根本的な問題に対応していって欲しいです。
頂いたご意見は、今後の活動の参考にしながら検討してまいります。
今後ともご意見、ご質問があればいつでもご連絡をお待ちしております。
ご意見はこちらに
公益社団法人神奈川県看護協会将来構想策定委員会報告書について
将来構想策定委員会報告書の提出について
将来構想策定委員会での約2年間の議論を経て、委員会による報告書がまとめられ、令和4年5月13日に、委員長 石原美和 氏(公立大学法人神奈川県立保健福祉大学 実践教育センター長、保健福祉学部教授)(当時)より、会長 長野広敬(当時)へ報告書が提出されました。

