「茅ヶ崎市立病院における看護DXへの取り組み」~NFC連携「HRジョイント」を導入して~

 当院は、病床数401床、看護職員約400名の湘南東部医療圏内の急性期病院です。
 2016年度の電子カルテ導入を契機に、業務の効率化を推進してきました。2022年10月にスマートフォンの更新に合わせ、テルモ社の通信機能付き測定機器シリーズ「HRジョイント」を導入(画像1)しました。「HRジョイント」は、NFC連携(近距離無線通信:Near field communication)技術を利用して、測定機器から電子カルテにデータが自動で転送されるシステムです。採用している機器は、体温計、血圧計、パルスオキシメータの3種類です。そして、2023年度にはカードリーダーを用いた連携システム(画像2)を先行病棟で導入を開始し、段階的にICT機器の拡充を図ってきました。現在では全病棟に、体温計を病床数分、血圧計とパルスオキシメータを各10セット配置しています。
 導入から3年経過した2025年10月にNFC連携に関するアンケート調査を行った結果、8割がNFC連携を利用しており、そのうちの約6割が業務の効率化につながっていると回答していました。具体的には「測定値の転記作業が軽減できる」「転記・誤入力が軽減できる」「入力の速さ」などでした。また、使用しない理由は、「反応が鈍い」「接続エラー時の二重作業が必要」などでした。通信面やシステム上の課題もありますが、それらに取り組むことでさらにNFC連携の利用率があがると考えられます。この成果をもとに、今後も業務の効率化を進めていきたいと考えています。

茅ヶ崎市立病院 
副院長兼看護部長 山岡澄代

(画像1)測定機器の連携マークにスマートフォンのカメラ部分を合わせます

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(画像2)カードリーダーへ測定機器を載せます

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