独立型リリーフチームの構築

湘南中央病院では、看護部の欠員対応と離職防止を目的に特定の部署に属さない「独立型リリーフチーム」を構築いたしました。

1.従来型「部署間応援」における3つの課題
事前調査により、従来の応援体制には現場特有の「3つの壁」があることが判明しました。 

①心理的負担: 不慣れな業務への不安や自部署以外での「アウェイ感」
②実務的負担: 患者のADLや個別情報の把握不足による効率の低下
③受入側の負担: 応援者への指導に追われ、本来の業務が停滞する悪循環
 

2.専門チームによる解決策と柔軟な運用
チームは18歳の子を持つ子育て世代9名で構成され、所属は看護部としています。

柔軟な勤務形態: 勤務希望を100%受容し、46時間の短時間勤務を実現。欠勤連絡を看護部直通とすることで現場への心理的気兼ねを排除しました。また「定時退勤」をルール化し、育児との両立と受入側の計画的な業務割当を両立させています。

教育・運用の効率化: 指導は当該部署経験のある「先輩リリーフ」が担当し、受入側の負担を解消。123部署の業務を習得し、複数名体制で応援に向かいます。

スキルの可視化: スキルマップにより「予定入院は自立()」「術前シャワー()」等の習熟度を共有し、安全かつ確実な業務割当を徹底しています。

3.今後の展望
本体制により、受入側は「即戦力が来る安心感」を、リリーフ側は「ライフステージに合わせた専門性の発揮」を享受できています。

図1 図2 図3 図4 図5 図6