ポリバレントナースを活用した看護部の取組みについて

 当院は、一般急性期病床、地域包括ケア病床、医療療養病棟、回復期リハビリテーション病棟を有するケアミックス病院です。一般急性期病床では予約入院や緊急入院、療養病棟待機患者の受け入れが重なり、入院時業務の負担が大きいことが課題となっていました。また、手術室は1室のみですが1日3~5件の手術を実施しており、看護師の負担軽減と安全な運営体制の確保が求められていました。

 そこで当院看護部では、外来と病棟にそれぞれ1名のポリバレントナースを配置しました。緊急入院時には外来で患者・家族から必要な情報を収集し、病棟へ同行して入院支援を行うことで、切れ目のない看護と早期からの退院支援につなげています。また、手術室業務の補完を行うことで、各部署が互いに支え合いながら、看護師が専門性を発揮できる環境づくりにも取り組んでいます。

 看護現場には、新人看護師や育児短時間勤務者をはじめ、多様な経験や背景を持つ職員がいます。私たちは「できないこと」ではなく、「できること」「担ってくれていること」に目を向け、「居てくれてありがとう」の想いを大切にしています。一人ひとりが持つ力を活かし、互いに補い合うことで、組織全体として質の高い看護を実現しています。

 この考え方は、多様な人材がそれぞれの強みを発揮しながら支え合う「寄木型看護体制」の理念と重なります。ポリバレントナースは、部署と部署、人と人、急性期から在宅を見据えた支援をつなぐ存在として、まさに「つながりで支える看護」を体現する役割を担っています。

 今後も職員と患者双方のウェルビーイングを大切にしながら、働きやすく居心地の良い職場づくりを進めてまいります。そして、一人ひとりの力をつなぎ、地域に必要とされる看護を提供し続けることで、「ここで働いてよかった」「ここで看護を受けてよかった」と思える組織を目指してまいります。
 

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