一人ひとりの「働きたい」を支える看護人材確保の取り組み

東名厚木病院 寄木型看護
はじめに
 社会医療法人社団三思会 東名厚木病院は、289床を有する地域医療支援病院です。当院では毎年、新人看護師を多く採用していますが、今後、少子化の進行により看護職の人材確保はさらに難しくなると考えています。
 そこで、看護職一人ひとりのライフスタイルやキャリアを大切にし、それぞれの状況に合わせた「働き方」を一緒につくることを大切にしています。自分自身を大切にしながら、看護職として生き生きと働き続けられる職場を目指しています。
Aさんの事例 ~ブランクを超えて、週1日から看護の現場へ~
 2026年1月、神奈川県看護協会主催の「就職フェア」をきっかけに、50歳代のAさんが入職しました。現在は平日に事務職として勤務しながら、毎週土曜日に病棟で日勤業務をしています。看護職としてブランクがありましたが、「最後は看護師の資格を活かして貢献したい」という思いがありました。現在は日常生活援助を中心に業務を開始し、パートナーシップ・ナーシング・システムのもとペア看護師と共に患者への看護を実践しています。少しずつ仕事や環境にも慣れ、「楽しく仕事をしています」と笑顔で話されています。
Bさんの事例 ~子育てと看護師としての仕事を両立~
 30歳代のBさんは、子育てをしながら外来で週3日勤務しています。ブランクがあり、「病院で働きたい」という思いがありながらも、勤務条件が合わず難しいのではないかと考えていました。そこで、生活状況に合わせた勤務を相談提案し、自宅近くの幼稚園を利用しながら勤務しています。幼稚園の長期休暇には院内保育園も活用し、仕事と子育てを両立しています。
「寄木型」看護体制で、多様な力を活かす
 神奈川県看護協会が推進する「寄木型」看護体制は、「働ける時間」だけではなく、「自分ができる業務」を持ち寄り、看護に参加できる体制です。当院でも、一人ひとりの経験や能力、生活背景を踏まえて働き方を擦り合わせ、無理なく看護の力を発揮できるよう支援しています。それぞれの特性を活かし、互いに支え、高め合うことで、患者さんへの質の高い看護につなげています。
今後向けて
 これからも「看護師として働きたい」という一人ひとりの思いに耳を傾け、ライフスタイルやキャリアに合わせた多様な働き方を提案していきます。
 看護職が自分らしく働き続け、その力を地域医療に活かせる職場づくりを進めることが、これからの看護人材確保につながると考えています。
社会医療法人社団三思会 東名厚木病院
看護部長 下島 三千代